Free TONブロックチェーン日本公式DAOのブログ/ Free TON JAPAN Blog

Here is the blog of Free TON JAPAN Sub-governance: HiÐΞ | Hi, ÐΞcentralization!

Screen Shot 2021-09-16 at 9.48.38 PM

In this blog, we introduce/explain Free TON with a variety of updates! Since this is a blog for Japanese readers, we are writing most of its contents in Japanese.

Free TON Japan blog 1
Free TON Japan blog 2
Free TON Japan blog 3
Free TON Japan blog 5

All of our posts will be shared/updated in this section as soon as there is an updated article!

free ton japan

3 Likes

Free TONとは?プロジェクト概要を簡単に理解するための記事 (26 Jul 2021)

image

Telegram Open Networkから始まったFree TONは、早期から非中央集権的な体制でエコシステムの構築が推進され、それ故に全体像がつかみにくいという側面があります。本記事では、Free TONの情報に初めて触れる人に向け、Free TONについて簡単に理解できるものとなっています。

Free TONとは

Free TONは、大規模な分散化を実現し、いままでブロックチェーンで実現できてこなかった分野に対するブロックチェーン採用を進めていくことを目的にしているブロックチェーンプラットフォームです。

Free TONを使うことで、EthereumやBinance Smart Chainのように、スマートコントラクトを構築してブロックチェーンを使ったアプリケーション(DApps)を構築できるようになるだけでなく、Polkadotのように階層型のスケーリング技術を取り入れることにより、高速かつそれぞれのルールに基づいたチェーンを構築し、Free TON上のエコシステムと相互接続することができるようになります。そのため、Free TONは次世代のブロックチェーンと呼ばれています。

現在、Free TONは、TON Labsと呼ばれる企業がコア開発者となっていますが、すべてがオープンソースで開発されています。また、Free TONのガバナンスはDAO(自律分散型組織)によって行われています。それぞれのDAOのことをFree TONではサブガバナンスとよび、地域や分野別に構成されています。例えば、このFree TONに関する日本語情報は、日本のサブガバナンスによって提供されています。グローバルのガバナンス及びサブガバナンスでは、積極的にコンテストを開催しており、勝者に対して助成を行っています。

Free TONでは、コンテストなど、基本的にプロジェクトに貢献する人や団体に対してTON Crystal(TONトークン)を配布しています。そのため、最初にTONを手にするのはFree TONに対するコミット度が高い人たちに限られるため、投機目的でTONを手にするユーザーが非常に少なくなっています。これは、長期的に見た場合、コミュニティの質を最大限まで高めることに繋がり、高い非中央集権化をもたらすことができると見込まれています。

Free TONの歴史

Free TONの起源は、ブロックチェーン業界であれば誰しもが知るTelegramに始まります。

2017年12月21日、Telegramの創業者でもあるPavel Durovが、TON(Telegram Open Network、後にThe Open Network)の開発をアナウンスしました。2018年前半、Telegramは2回の投資ラウンドを経て17億ドルの資金を調達しました。しかし、2019年10月に米国証券取引委員会(SEC)が、投資ラウンドでGRAMトークンを発行するのは、違法証券にあたると発行の差し止めを行いました。その後、訴訟が行われ、TONのローンチは2020年4月30日まで延期されました。最終的に、2020年5月12日、PavelはTONプロジェクトを公式的に終了することを発表しました。

しかし、TONはそれで終了しませんでした。TONはもともとオープンソースとして開発されていたため、コミュニティがTONの開発を引き継ぎました。そして、2020年5月7日、Free TONブロックチェーンの稼働が開始しました。Free TONそのものは、現在はTelegramとのつながりはありません。現在、Free TONのコミュニティは「Free TON Declaration of Decentralization(Free TON 分散化宣言)」の考えに基づいて運営されています。

Free TONの技術ハイライト

主な特徴

マルチチェーン

Free TONは、階層型のマルチチェーンで構成されます。唯一のマスターチェーンが存在し、その配下にワークチェーンが連なります。ワークチェーンが実際の動作を担うチェーンになります。ワークチェーンは、異なるトランザクション形式やアドレス形式、バーチャルマシンなど、チェーン独自のルールを規定することができます。さらにワークチェーンは複数のシャードチェーンで構成されています。シャードチェーンのハッシュが最終的にマスターチェーンに格納されます。

ボトムアップ型シャーディング

Free TONのシャーディングは、他のトップダウン型シャーディングを採用したブロックチェーンと異なります。トップダウン型のシャーディングは、最初に単一のブロックチェーンを仮定した上で、それをシャードチェーンごとに分割することでスケーラビリティを確保します。

それに対し、Free TONでは、ワークチェーンはシャードチェーンの集合体になります。厳密には、ワークチェーンは実体として存在しておらず、シャードチェーンの仮想的な集まりという概念になります。さらに、シャードチェーンは複数のシャードに分割されることで、処理の分割による高速化がなされます。ここで分割処理されるデータを取りまとめる役割として、アカウントチェーンが存在します。アカウントチェーンは、シャードチェーンの配下にあります。アカウントチェーンは、複数のシャードによって構成されます。実際アカウントチェーンは用意されているわけではなく、複数のシャードからなる論理的な集合体になります。Free TONではこの処理方法をボトムアップ型のシャーディングと呼び、トップダウン型より柔軟で高速なトランザクションを実現することができます。

ボトムアップ型シャーディングは、現在実装中です。

PoS(Proof of Stake)

Free TONは、Catchainと呼ばれるProof of Stake(PoS)ベースのBFT(Byzantine Fault Torelance)を採用しています。Catchainでは、PoSによりバリデーターの選出を行った後、検証セッションを起動し、いくつかのブロック生成ラウンドを試みます。ブロック生成ラウンドには時間が定められ、バリデーターが同意しない場合に、新しいブロックがコミットされないようになっています。ブロック生成者の独占を防ぐために、バリデーターは定期的に入れ替えられます。

また、バリデーターに検証作業を委任するノミネーター、バリデーターの過ちを指摘するフィッシャーマン、新しいシャードチェーンのブロック候補をバリデーターに提案するコレーターによって、TONブロックチェーンの検証作業が効率化します。

TVM(TON Virtual Machine)

TVMは、チューリング完全のFree TONの仮想マシンです。開発者は使い慣れたプログラム言語として、SolidityやC++、またはCでスマートコントラクトのソースコードを記述することができます。

仕様比較

image

Free TONブロックチェーンのアクティビティ

Free TONのアクティビティは以下の通りです。最新の情報は、Free TONのエクスプローラー「ton.live」より確認することができます。

2021年7月26日現在:

  • TONの総供給:5,032,226,158 TON
  • TONの循環供給:616,650,618 TON
  • ウォレット数:257,108
  • バリデーター数:426
  • 直近24時間のトランザクション数:56,563

ネイティブ資産 TON Crystal (TON)

TONの概要

TON Crystal (TON)は、Free TONブロックチェーンにおけるネイティブ資産です。他のブロックチェーンプラットフォームと同様に、価値交換やGASの役割を果たす他、オンチェーンガバナンスを通じて改善提案などへの投票に使用します。

TONがユニークなのは、一切のICOが行われいない点にあります。つまり、TONには初期投資家が存在していないということです。これにより、先に起きたSECとのリスクを回避するだけでなく、法的リスクを減らすことによる企業へのブロックチェーン採用でFree TONが選ばれる可能性が増えます。

TONトークンの配布比率が以下のようになっています。

  • Referral Giver(85%):Free TONのユーザーベースを広げるための活動への助成・報酬
  • Developer Giver(10%):Free TONブロックチェーン開発者への助成・報酬
  • Validator Giver(5%):バリデーターへの報酬

上記の内訳の最大の特徴は、Free TONのエコシステム活性化そのものに貢献をしない限りTONを獲得できないという点です。これは、配られたTONを最初に手にするのは必ずTONのエコシステムにコミットした人や団体ということになります。その点で、Free TONのトークン配布は実力主義と言えます。

Free TONの情報リンク

日本語による情報

※Free TONに関するディスカッションルームは、Blockchain Product Hunterグループによって運営されています。

2 Likes

第1回 日本円ハッカソン JPYC株式会社と共催のお知らせ

image

Free TON Japanは、2021年8月28~29日に、JPYC株式会社と共同で「第1回 日本円ハッカソン」を開催します。

開催に至る背景

世界的に暗号資産(仮想通貨)が認知されている中、特に日本は世界的にも規制が厳しく、トークンを使ったビジネスは難しくなっています。そのような中、JPYCのような法律に準拠した手段の登場により、いよいよ日本でもトークンを使ったプロダクトやサービスを作れるようになってきました。

そこで、日本でもトークンをつかったビジネスを活性化すべく、Free TON JapanではJPYC株式会社と共同で日本円ハッカソンを企画しました。ハッカソンの名前には「日本円をハックしよう」という意味が込められており、最終的には日本銀行から協賛を獲得するという想いが込められています。

ハッカソンでは、世界的なブロックチェーンプロジェクトからの補助金の獲得を容易にする場を提供し、新しいプロダクトやサービスの開発を加速し、日本から世界に出ていきやすい環境を提供してまいります。

日本円ハッカソンは、1回のみで終わらず継続的な開催を行います。

日本円ハッカソン公式ページ:https://jpy.design/

第1回 日本円ハッカソン

第1回の日本円ハッカソンでは、参加者はJPYC株式会社の技術チームによる研修プログラムや技術、メンタリングサポートを得ながら、JPYCを使った企画やデモを行います。仮に、デモが間に合わない場合でも企画の評価が行われ、次回のハッカソンでより完成度が高い内容を発表することもできます。

参加者には、2,000円相当のJPYCと1,000円相当のFree TONがプレゼントされます。また、上位に入賞するとJPYCより助成金を獲得することができます!

日程:

2021年8月28~29日(詳細スケジュールは、決定後に告知)

チーム要件:

  • 年齢制限、地域制限なし。
  • 最大4名で、最低限エンジニアが一名含まれること。
  • 発表を日本語で行えること(資料は英語可)。

チームのエンジニア要件:

  • JavaScriptの基礎知識があること(async/awaitを理解している)
  • 今までに英語で書かれたAPIマニュアルを読んだことがある
  • ブロックチェーン開発に継続して取り組みたい意思があること(ブロックチェーン開発経験は不問)

先着6チームとなります。詳細及び応募は、Compassのページよりご確認ください。

Announcement co-hosted by Japan Yen Hackathon JPYC Co., Ltd.

FreeTON Japan will hold the first Japanese Yen Hackathon in cooperation with JPYC Corporation from August 28th to 29th, 2021.

背景 Background

While cryptocurrency (virtual currency) is recognized worldwide, Japan, in particular, has strict regulations worldwide, making it difficult to do business using tokens.·In the meantime, with the advent of legal means such as JPYC, products and services using tokens can finally be made in Japan.

Therefore, in order to revitalize the business using tokens in Japan, FreeTON Japan planned a Japanese Yen Hackathon in cooperation with JPYC Corporation.“The name of the hackathon means ““Let’s hack the yen””, and it means that we will eventually win sponsorship from the Bank of Japan.”

Hackathon will provide a place to facilitate the acquisition of subsidies from global blockchain projects, accelerate the development of new products and services, and provide an environment where it is easy to move out of Japan to the world.

The Japanese yen hackathon will not end only once, but will continue to be held.

Official Japanese Yen Hackathon Page: https://jpy.design/

1st Japanese Yen Hackathon

At the first Japanese Yen Hackathon, participants will plan and demonstrate using JPYC while obtaining training programs, technology, and mentoring support from JPYC’s technical team.However, even if the demonstration is not in time, the project will be evaluated and the next hackathon will be able to announce more complete contents.

Participants will receive JPYC equivalent to 2,000 yen and Free TON equivalent to 1,000 yen.Also, if you win the top prize, you can get a subsidy from JPYC!

日程Date:

August 28-29, 2021 (Detailed schedule will be announced after decision)

Team Requirements:

No age limit, no regional limit.
·Up to 4 people and at least 1 engineer shall be included.
·Announcement can be made in Japanese (materials are available in English).
Team Engineer Requirements:

Basic knowledge of JavaScript (understand async/await)
·I have read the API manual written in English before.
ブロック Willingness to continue working on blockchain development (regardless of blockchain development experience)
First come, first served, first served, first served six teams.Please check the Compass page for details and applications.

1 Like

image

エアドロップイベント開催

Free TON Japanでは、7/30から8/13まで大規模なエアドロップを開催しています!

このイベントは、Free TONのコミュニティの強さをアピールして、ステーキングプールのMoonstakeにFree TONを掲載しようというイベントです。イベント自体は、Free TON Japanの主催であるものの、参加者の地域は特に限定しておらず、様々な国の方が参加することができます。

イベントでは、リツイートといいねが100集まるごとに、100 TON(42ドル相当)が当たるようになっています。最大50名分のエアドロップ在庫が用意されているため、他プロジェクトのエアドロップと比べても大きな当選チャンスがあります!

エアドロップの参加は早ければ早いほど当選者に該当する可能性が高まります。詳しくは、以下のツイートよりご確認ください。皆様のご参加とたくさんのリツイート&いいね、お待ちしております!!

https://twitter.com/FreeTONJapan/status/1420990656235786242

Moonstakeについて

Moonstakeは、ステーキング残高が世界第4位を誇るステーキングプールです。単にステーキングプールを用意するのではなく、ステーキングをサポートするプロジェクトと、セミナーやキャンペーンを通し、プロジェクトと共に拡大していくことをポリシーにしています。また、Moonstakeは2021年6月にシンガポールの上場企業OIOホールディングスから買収され、上場企業レベルのコンプライアンスを遵守しています。

Moonstake:Moonstake -

FreeTON Japan hold a large-scale air drop from July 30th to August 13th.

This is an event to promote the strength of the Free TON community and post Free TON on Moonstake, a staking pool.

The event itself is sponsored by FreeTON Japan, but there is no special restriction on the area of participants, so people from various countries can participate.

At the event, every 100 retweets and likes are collected, 100 tons ($42) will be rewarded. Up to 50 people are in stock, so you have a big chance to win compared to other projects’ airdrops!

The sooner you participate in the airdrop, the more likely you are to be a winner.For more information, please check the tweet below.皆We look forward to your participation and many retweets and likes!!

https://twitter.com/FreeTONJapan/status/1420990656235786242

What is Moonstake?

Moonstake is the fourth largest pool in the world in terms of the balance of staking. Their policy is not just to provide a pool of staking, but to expand with projects through seminars and campaigns to support staking. Moonstake was acquired from Singapore-based listed company OIO Holdings in June 2021 to comply with listed company-level compliance.

Moonstake : Moonstake -

image

Free TON’s DeFi Ecosystem

Free TONは、イーサリアムと同様にスマートコントラクトを扱うことができるブロックチェーンです。つまり、Free TONでもDAppsを構築することができます。

現在、DAppsで最も活発な分野の1つが、DeFiであるのは疑いの余地がないことでしょう。もちろん、Free TONでも、TONブロックチェーン上に構築されたDeFiが存在しています。

しかし、Free TONブロックチェーンは2020年5月にローンチされて歴史が浅いこともあり、お世辞にもDeFiのエコシステムが潤沢とはいえません。そのため、Free TONでは、DAOでありながらもアライアンスなどの組織間連携をすることによって、個人やプロジェクトの枠を超えてエコシステムを拡大しようとしています。

今回は、現状育ちつつあるFree TONのエコシステムついて紹介していきます。

Free TONのDeFiエコシステムを推進する組織

Free TON DeFi Governance

Free TONは、サブガバナンス(SG)と呼ばれるDAOで構成されており、SGは地域や機能別に構成されています。ちなみに、この記事を作成しているのは、日本SGになります。

Free TONには、DeFiを専門とした「Free TON DeFi Governance」(以下、DeFi SG)が存在しています。DeFi SGは、Free TONにおいてどのようにDeFiを育てていくかをフォーラムで議論しています。そして重要な方針決定については投票が行われ、採択結果に沿ってDeFiサービスが作られ、Free TONのDeFiエコシステムに加わっていきます。また、TONトークンを賞金としたコンテストが積極的に行われ、DeFiエコシステムの発展を促しています。

Free TON DeFi Alliance

Free TON DeFi Allianceは、Free TONのDeFiエコシステムの発展をサポートするために設立されたアライアンスです。アライアンスは、Free TONのウォレットなどを手掛ける会社や、Free TONに関わるプロジェクト、ベンチャーキャピタルなどで構成されています。

プロジェクトや開発者は、アライアンスメンバーからFree TONでDeFiサービスを展開するためのサポートを受けることができます。サポートは、メンターシップやアイデア出し、コンプライアンス、教育など、多岐にわたります。

Free TONの代表的なDeFiユースケース

前述のFree TON DeFi SGやFree TON DeFi Allianceの活動の結果誕生したのが、Free TONのDeFiエコシステムの中では”早期組”といえるユースケースです。今回は、その一部を紹介します。

TON Crystal Wallet

URL:TON Crystal Desktop Wallet - FreeTON | By Broxus

DeFiを利用するには、DAppsとシームレスに連動できるウォレットが必要になります。イーサリアムおよびEVM互換チェーンではMetaMaskが最も代表的なウォレットになりますが、同様の位置づけを担うのがTON Crsytal Walletです。

このウォレットには、デスクトップ版とChromeブラウザ拡張機能版が用意されており、Free TONブロックチェーンのネイティブトークンであるTON Crystal(TON)をGASとして、Free TONのDAppsを動かすことができます。

WTON (Wrapped TON)

URL: GitHub - broxus/ton-wton: Wrapped TON TIP3 Token, Vault, etc

多くのブロックチェーンプラットフォームは、チェーンのネイティブトークンをラップして、イーサリアムのブロックチェーン上で扱えるようになっています。Free TONでも同様に、ラップされた TON Crystal (TON)が存在しています。これをWrapped TON Crystal (WTON)と呼びます。

Free TON上で流通しているTONを、WTONのためのVault Contractにロックすることで、誰でもTONをイーサリアムブロックチェーン上にWTONとして移行することができます。WTONとTONの発行比率は1:1になりますが、GASの消費があるため、実際には少し比率がずれます。

参考:

また、TON Swapのような一部のDeFiサービスでは、Free TONブロックチェーン上でもそのままWTONを利用する必要があるため、Free TONブロックチェーン上で TON<->WTON の変換サービスが提供されています。

TON Swap

URL:https://tonswap.io/

TON Swapは、Free TONブロックチェーン上で流通するTIP-3規格トークンのAMM DEXです。TIP-3規格は、イーサリアムブロックチェーンにおけるERC-20規格に相当し、TON SwapはUniswap v2と同等のサービスを提供します。

TON Swapでは、TIP-3規格のトークン(WTON、イーサリアムからブリッジされたUSDTなど)をスワップすることができる他、トークンペアを作成して流動性を提供し、手数料収入を得ることができるようになっています。

また、TON SwapのイールドファーミングではWTONを獲得することができます。WTONは、TONと同等であるため、将来的な価値が定かではないAMM DEXそのものとトークンを受け取るよりは堅いファーミングといえます。

TON Bridge

TON Bridgeは、Free TON<->イーサリアムのチェーン間ブリッジのソリューションです。ERC-20規格とTIP-3規格のトークンを双方のチェーンで行き来させることができます。また、TON BridgeではBRIDGEトークンを発行しており、TON Bridgeの将来的な運営はBRIDGEトークンを通したガバナンスで行われます。

Free TONを使ったDeFiサービス開発者を歓迎します

ご覧のように、Free TONのエコシステムは現時点で非常に限られた領域に留まっています。言い換えると、他のエコシステムでは出しつくされたDeFIサービスが、Free TONではまだ「先駆者としての立ち位置」を取ることができるチャンスがあるということです!

この内容を見て、Free TONに可能性を感じた方は、是非Free TONブロックチェーンを受かったDeFiの構築をしてみてください。Free TONのDApps開発は、SolidityやC++、Cに対応しています。もし、DeFi開発について疑問があり、ヘルプが必要な場合、お気軽にFree TON JapanツイッターのDMまでお問い合わせください。

参考:Free TONの開発知識ベース「TON OS Knowledge Base

Engilsh translation :

Free TON is a blockchain that can handle smart contracts just like Ethereum. This means you can build DApps in Free TON as well.

There is no doubt that one of the most active areas in DApps right now is DeFi. Of course, free TON also has DeFi built on the TON blockchain.

However, the Free TON blockchain has a short history since its launch in May 2020, and the DeFi ecosystem is not enough to flatter. That’s why FreeTON is expanding its ecosystem beyond individuals and projects by working with dao and other organizations.

This time, I will introduce the ecosystem of Free TON that is currently growing.

Organizations driving Free TON’s DeFi ecosystem

Free TON DeFi Governance

Free TON consists of DAO called sub governance (SG), which is organized by region and function. By the way, it is Japan SG that is creating this article.

Free TON has a DeFi SG that specializes in DeFi. DeFi SG discusses in the forum how to grow DeFi in Free TON. Important policy decisions will be voted on, and DeFi services will be created in line with the results of the adoption to join Free TON’s DeFi ecosystem. In addition, contests with TON tokens as prizes are actively held to promote the development of the DeFi ecosystem.

Free TON DeFi Alliance

The Free TON DeFi Alliance is an alliance established to support the development of Free TON’s DeFi ecosystem. The alliance consists of companies that work on Free TON wallets, projects related to Free TON, venture capital, etc.

Projects and developers can get support from alliance members to deploy DeFi services in FreeTON. Support ranges from mentorship and ideas to compliance and education.

Free TON’s Leading DeFi Use Cases

The result of the activities of the Free TON DeFi SG and The Free TON DeFi Alliance is a “early set” use case in FreeTON’s DeFi ecosystem. This time, I will introduce some of them.

TON Crystal Wallet

URL:TON Crystal Desktop Wallet - FreeTON | By Broxus

To use DeFi, you need a wallet that works seamlessly with DApps. MetaMask is the most representative wallet in ethereum and EVM-compatible chains, but ton Crystal Wallet is responsible for the same positioning.

The wallet comes in a desktop version and a Chrome browser extension, allowing you to use TON Crystal (TON), the native token of the Free TON blockchain, as GAS to move Free TON’s DApps.

WTON (Wrapped TON)

URL: GitHub - broxus/ton-wton: Wrapped TON TIP3 Token, Vault, etc

Many blockchain platforms wrap the chain’s native tokens so they can be handled on Ethereum’s blockchain. Similarly, there is a wrapped TON Crystal (TON) in Free TON. This is called The Wrapted TON Crystal (WTON).

By locking a TON in circulation on a Free TON to Vault Contract for WTON, anyone can migrate to TON as a WTON on the Ethereum blockchain. The WTON-TON issuance ratio is 1:1, but due to gas consumption, the ratio is actually a little off.

reference:

In addition, some DeFi services, such as TON Swap, require the use of WTON as it is on the Free TON blockchain, so a TON<->WTON conversion service is provided on the Free TON blockchain.

TON Swap

URL:https://tonswap.io/

TON Swap is an AMM DEX of TIP-3 standard tokens distributed on the Free TON blockchain. The TIP-3 standard corresponds to the ERC-20 standard in the Ethereum blockchain, and TON Swap provides the same service as Uniswap v2.

TON Swap allows you to swap TIP-3 standard tokens (WTON, USDT bridged from Ethereum, etc.), as well as create token pairs to provide liquidity and earn commission income.

You can also earn a WTON for yield farming on TON Swap. WTON is equivalent to TON, so it is a firmer than receiving tokens with AMM DEX itself, which is not clear future value.

TON Bridge

TON Bridge is a free TON<->-to-chain bridge solution from Ethereum. Tokens of the ERC-20 and TIP-3 standards can be moved back and down in both chains. TON Bridge also issues BRIDGE tokens, and the future operation of TON Bridge will be governance through BRIDGE tokens.

DeFi service developers using Free TON are welcome

As you can see, the Free TON ecosystem remains in very limited territory at the moment. In other words, deFI services in other ecosystems still have a chance to “stand as pioneers” at Free TON!

If you have seen this content and felt the potential of Free TON, please try to build DeFi that received the Free TON blockchain. Free TON’s DApps development is compatible with Solidity, C++, and C. If you have any questions about DeFi development and need help, please feel free to contact free TON Japan Twitter DM.

Reference: FREE TON’sdevelopment knowledge base , “TON OS Knowledge Base”

1 Like

Free TONは、Proof of Stake(PoS)ベースの投票力分配アルゴリズム(シビルコントロール)を採用しているため、コンセンサスノードに委任することにより、自分が保有しているFree TONのコインCrystal TON(以下、TON)をステーキングして利息を得ることができます。

TON Crystal のステーキング

Free TONのステーキングでは、ユーザーがステーキングがステーキングに参加できるようにするための特別なスマートコントラクト「DePool」をバリデーターが用意します。DePoolは、いわゆるステーキングプールになります。ユーザーはDePoolに対してTONをステーキングすることによって、ノミネーターとしてTONを獲得することができます。DePoolの一覧は「Catalog of DePools」から確認することができます。

TONのステーキング手段は複数ありますが、主なステーキング手段であるバリデーターになるには、260,000 TON(日本円で1040万円程度)が必要となるため、多額の資金が必要となります。そのため、一般人がステーキングで利益を得るには、現実的にノミネーターになってバリデーターにネットワークの検証作業を委任することになります。また、TONのステーキングでは、バリデーターが不正することによるスラッシュ(ペナルティのこと)が存在します。スラッシュが発生すると、ノミネーターも同様にペナルティを受けるため、ユーザーは信頼できるバリデーターに委任する必要があります。

Free TONでは、18時間のサイクルごとにバリデーターの選出があります。選出が行われると、その後18時間の検証サイクルが与えられ、さらに18時間ステーキングした資金の凍結期間があります。つまり、ステーキングした資金は最大54時間が凍結されることになります。また、同様にステーキング解除操作をして実際に資金が引き出せるようになるまでも54時間を要します。

2021年9月5日現在、ノミネーターになってTONをステーキングすることによる、TONベースの利回りは年間4.1%程度になります。

TON Surfを使ったTON Crystalのステーキング方法

この説明は、TON Surf 5.3.2 の仕様に基づいています。バージョンアップにより、ステーキング画面が変わる場合がありますが、大きな流れは一緒になります。

前提条件

  • TONのWebウォレット「TON Surf」の初回起動を済ませ、既に101 TON以上を入金していること(最小ステークキング可能数量 100 TON + 片道手数料 0.5 TON)。
  • 非常に重要:TON Surfのマスターパスワード(リカバリーフレーズ)のバックアップが済んでいること。

TON Crystalのステーキング方法

TON Surfを使ったTONのステーキングでは、自動的にTON Surfが用意したDePoolを通してステーキングが行われます。例では、DePoolのBlue Surfに対してステーキングを行います。

  1. TON Surfにアクセスし、「トークンで利益を上げましょう」をクリックします。

  1. 表示に従い「Stake」ボタンをクリックします。(注:初回だけ画面が例と若干異なりますが、大筋は変わりません。)

  1. ステーキングするTONの数量を入力し「確認」をクリックします。数量は、最低100.5 TON である必要があります。ステーキングを実行すると、0.5 TONが手数料として差し引かれます。確認時に、TON SurfのPINの入力が求められます。その後、自動選択されたDePoolでステーキングが始まります。

  1. ステーキングが行われると、ステーキング報酬が払い出されるたびにDePool(例ではBlue Surf)から通知を受信します。払い出されたステーキング報酬は、自動的にステーキングに回されます。

  1. ステーキングを解除する場合「トークンで利益を上げましょう」から表示されるDePools配下にあるDePool名をクリックし、表示されるメニューから「Withdraw」をクリックします。その後、PINを入力するとステーキングが解除されます。

Free TONはグローバルガバナンスを刷新

2021年10月2日現在、Free TONは27のDAOで運営されています。DAOは、1つのグローバルガバナンスと26のサブガバナンスで組織され、グローバルガバナンスはFree TONエコシステムの運営において最も重要な決定を行っています。

2021年9月7日の提案「New Global Governance for FreeTon Growth Phase II」(日本語訳:Free TONの第2成長段階のための新しいグローバルガバナンス)では、グローバルガバナンスを拡張する内容が盛り込まれました。この案は、既存の15のアクティブなメンバーに、新たに8のメンバーを加えるというもので、最終的に投票によって可決されました。

これにより、Free TONのグローバルガバナンスは、より多様的な価値観に基づいて舵取りがされていきます。Free TONのグローバルガバナンスメンバーには、Free TONエコシステムの拡大に貢献しているプロジェクトや会社、取引所、ベンチャーキャピタルなどが含まれます。

提案内容要約

背景

新たな成長段階では、Free TONブロックチェーンが劇的に成長するために、新たに強力なグローバルガバナンスのメンバーが必要になります。前回の立ち上げ段階では、初期メンバーの一部がネットワークの開発に参加し、提案への投票、サブガバナンスの設立、そのパフォーマンスの評価、新しいユーザーやプロジェクトをFree TONエコシステムにもたらすことで、意欲と貢献を示しました。初期メンバーではない一部のアクティブなメンバーも、高いレベルでFree TONに関わりました。

目標

15のアクティブな初期メンバーと8の新規メンバーで、第2成長段階のグローバルガバナンスのチームを構成します。

新しいグローバル・ガバナンスの目標は、成長段階におけるネットワークの効果的な発展を促進することであり、以下の内容が含まれます:

  1. Rustバリデータノードへのメインネット移行
  2. ガバナンス2.0投票インターフェースへの移行
  3. より効果的なGiverの管理と配布 * 1
  4. ネットワーク上での新サービスの立ち上げサポート
  5. 主要な取引所、ウォレット、カストディサービス、その他のブロックチェーンとの統合
  • 1 Free TONでは、ネットワーク貢献者に対するトークン配布を3種類のGiverに区分けしています:Referral Giver, Developer Giver, Validator Giver

メンバー

既存のメンバー(15):

  1. Nil Foundation
  2. BitScale
  3. BR Capital
  4. Broxus
  5. CEX.IO
  6. Chorus One
  7. Everstake
  8. Kaplan
  9. IOTonTon
  10. Kuna
  11. Minergate
  12. MTX
  13. Sharif
  14. Robinomix
  15. TON Labs

新規メンバー(8):

  1. Chatex
  2. Dune Network
  3. Warp Capital
  4. Korean SG/Kilox
  5. GrandBazaar
  6. Moon Team
  7. Vietnamese SG
  8. GDA Capital

詳細な内容は「New Global Governance for FreeTon Growth Phase II」のDescriptionのリンクよりご覧になれます。

クロスチェーンブリッジ「Free TON Bridge」がv2になりました

Free TONエコシステムにおけるクロスチェーンブリッジ「TON Bridge」がバージョンv2になりました。v2により、今までFree TON <-> Ethereum だけだったものが、他のEVM互換チェーンにまで拡張されます。

Free TON Bridge v2の特徴

Free TON Bridge v2では、Free TON とEVM互換チェーン(Ethereum, Polygon, Fantom, Binance Smart Chain)とのトークン交換を行うことができます。手数料が高騰しつつあるEVM互換チェーンの資産をFree TONを移行することによって、即時かつぼぼ無料に近い取引を行うことができるようになります。

また、ブリッジ取引そのものには手数料がなく、リレーに対する手数料はネットワークが蓄えた利益と、ユーザーがステーキングした流動性から発生する利息で賄われます

BRIDGEトークン

Free TON Bridgeでは、BRIDGEトークンを発行しています。このトークンはFree TON BridgeのためのDAO「Bridge DAO」のガバナンスで使用されます。1400万枚が発行され、10万枚を保有するとリレーになることができ、28万枚を保有するとガバナンスへの提案を提出することができるようになります。

BRIDGEトークンを取得することで、保有者は潜在的な利益機会を確保できる他、Bridge DAOにおいて利益の分配方法を決定するための発言権を得ることができるようになります。

BRIDGEトークンは、Free TONのAMM DEX「TON Swap」で手に入れることができます。トークンの情報は、TON SwapのBRIDGEトークンのページよりご確認ください。

Occam.fiとEverscaleが協力してCardano Cross-Chain Bridgeを立ち上げ

Occam-カルダノ公式後援ローンチパッド【日本公式】

Everscale(エバースケール)ネットワーク上で多数のプロダクトを開発してきた技術チームであるBroxus(ブロクサス)は、Occam.fi(オッカム)チームと協力して、Cardano dAppsおよびCardanoネイティブトークン(CNT)用の高速で効率的なクロスチェーンブリッジを作成します。

Everscaleは、1秒あたり最大100万トランザクションまでスケールアップできるマルチスレッドのシャードブロックチェーンです。Everscaleを通じて、Occam.fiとBroxusは「Adaever(エイダエバー)」と呼ばれるブリッジで協力し、低いトランザクションコストで双方向の流動性を実現し、ファイナリティタイムを短縮するレイヤー2ソリューションを提供します。

カルダノからエバースケールへ、またはその逆への双方向の流動性の移転を促進することにより、エバースケールブリッジは、カルダノのメインネットの展開に関連する短期的なスケーラビリティの問題を回避しながら、CNTの取引と移転を可能にします。

Occam.fiとBroxusは、シンプルで直感的なクロスチェーンDEXであるDexadaの展開にも協力し、ユーザーはADAやEVERを購入、販売、取引できるようになります。だけでなく、ステーキングとイールドファームの機会を活用します。DEXの流動性に貢献するOCC保有者と参加者は、Dexadaエコシステムの成長を支援することで報われます。詳細については、後ほど説明します。

Occam.fiの技術リーダーであるMax Mironovは、次のように述べています。

「Broxusと協力して、ブリッジの共同立ち上げを通じて、信じられないほどスケーラブルなテクノロジーをOccam.fiとCardanoのエコシステムに導入できることを非常に嬉しく思います。OccamX DEXのリリースが間近に迫ったことで、現在、プラットフォームを拡張して多数の新規ユーザーを追加する方法を模索しています。Everscaleとのパートナーシップは、そのプロセスの重要な部分になります。」

EverscaleのSNSをフォローして、最新ニュースを入手しよう!

Occam.fiのSNSをフォローして、最新ニュースを入手しよう!

記事がお役に立ちましたら記事のイイね(クラップ)とSNSへのシェアをお願いします!

原文:
https://medium.com/occam-finance/occam-fi-and-everscale-collaborate-to-launch-cardano-cross-chain-bridge-d97f79ca8eca

1 Like

Is Occam.fi a Japanese project?

It’s from Switzerland. However, Cardano is a pretty popular blockchain network in Japan.

image

Everscale (旧名: Free TON)は、世界上位のステーキングプールMoonstakeと提携したことをお知らせします。

Everscale Japanは、日本においてEverscaleブロックチェーンのエコシステムを拡げるために活動している自律分散型組織(DAO)です。我々は、発足してから最初の半年で日本における情報発信体制の構築ならびに、パートナーシップを模索してきました。

Moonstakeは、世界上位のステーキングプールであり、日本市場に対する存在感が大きいことから、Everscale Japanが発足してから早々にパートナーシップのための話し合いを重ねてまいりました。2021年8月のコラボレーション第1弾では、「FreeTON x Moonstake キャンペーン」を開催し、日本だけではなく世界のEverscaleコミュニティへの認知活動を行いました。

8月に実施したキャンペーン企画を通じMoonstakeとの関係が強化され、今回のパートナーシップに至りました。これにより、Everscaleブロックチェーンの暗号資産EVERのMoonstakeウォレット上でのステーキング対応が、まもなく実装されることになります。なお、Moonstakeウォレットでは、すでにEVERの送受信対応がなされています。今までEVERのステーキングに対応したウォレットはEVER専用であったため、 今回の対応によりEVERユーザーは初めてマルチ資産対応ウォレットでEVERのステーキングが できるようになります。

Everscaleでは、今回の提携に限らず、今後も継続的にコラボレーションを重ねることでお互いのユーザー数拡大を図ってまいります。2022年1月より、提携記念のイベントを行っていく予定となりますので、お楽しみにお待ちください。

Everscale は Rust ノードでさらに高速に

Everscale Japanコミュニティ

Everscaleは、2021年下旬よりノードソフトウェアの切り替えを行い、今まで以上にトランザクションを高速に処理できるようになりました。

Everscaleは、2020年5月当時Free TONという名でメインネットを稼働しはじめてから、C++のコードで書かれたノードソフトウェアを使ってきました。その後、パフォーマンスを向上させるために、Rustのコードで書かれたソフトウェアを開発し、RustCupと呼ばれるベンチマークを兼ねたコンストをテストネットで行い、性能試験を重ねてきました。

そして、2021年12月下旬、ついにRustのコードによるノードソフトウェアの稼働が開始しました。これにより、スケーラビリティが数千から理論上無限に増加することになります!

Everscaleは、シャードの数を動的に増やすことができるシャーディングの機能を有しており、それぞれのシャードでは最大13,000 TPSの処理を行うことができます。Everscaleではシャードの数に限りがあるわけではないため、シャードの数が増えるごとに、最大13,000 TPSずつスケーラビリティが増加していきます。

ソース:Rustのコードによるノードソフトウェ

マス・ムーブメントにおける非中央集権化の潮流

Oshikawa

この記事は「 The rising tide of decentralization in mass movements 」の日本語訳記事になります。

ガバナンスに対するオルタナティブ アプローチがかつてないほど重要であると、TON Labsのアレクサンダー・フィラトフは述べています。DAOはどのように世界を変えることができるのか、その方法を紹介します。

Image:Shutterstock

2022年1月19日 |19:03 HKT

分散型プログラミングとコンピューティングは、インターネットの重要かつ、新たなフェーズです。オープンソース基盤として構築され、ブロックチェーン技術、暗号通貨、NFT(非代替性トークン)、分散型ガバナンス、 メタバース などのすべてが、デジタル的な民主化と包括への大きな転換を示しています。これは何を意味するのでしょうか。私たちが慣れ親しんでいる中央集権的な組織や経済型駆動方式ではなく、集団によって導かれるインターネットです。

現在、私たちのデジタルアイデンティティは、アマゾン、グーグル、ツイッター、TikTok、および メタ(旧Facebook)に代表される巨大テック企業のアルゴリズムポリシーに基づいています。2000年代初頭、Web 2.0 プラットフォームは、私たちの行動様式に世界的なパラダイムシフトを引き起こし、合理化された技術への社会的な移行、相互作用、そして相互依存を引き起こしました。もちろん、これらの企業とそのイノベイティブな技術は、膨大な量のe-コマースの基盤となり、何十億人もの生活に大きく貢献しています。

しかし、これらの企業が行使するコントロールと権限レベルの集中化は、最終的には人々の利益ではなく、企業側の利益のために機能するインターネットを生み出しました。その結果、これら支配化のためのメカニズムから、より平等な分散型のインターネットへ移行する必要性はかつてないほど高まってきました。

分散型システムとオープンソースシステムは間違いなくこの潮流のための手段ですが、主義主張を真に内包するにはエンドツーエンド(E2E)の分散が必要です。

オープンソースのガバナンスに参加する

それでは、これらの技術は、政府、国ごとの法律、制度、政策の領域にどのように正確に置き換わるのでしょうか?オープンガバナンスは、それ自身が透明性、アカウンタビリティ(説明責任)、そして最も重要な包含を備えることで、より効果的に運営されていることを示します。このようなシステムが、もしそれが最も純粋な形で存在するならば、市民が政府のすべての手続きに直接関与し、法制度のより強い透明性、そして改革への民主的な影響力がより大きくなります。

79の国民国家で構成される オープン・ガバメント・パートナーシップ (OGP)は、透明性を促進し、市民に力を与え、腐敗と闘い、革新的な技術を活用することを対象とした新たな取り組み(イニシアチブ)です。これらの問題提起を行う代表者を持つことは正しい方向への基本的な一歩ですが、オープンソースガバナンスを実現するためには、リーダーの言葉を行動に移す具体的なワーキンググループも必要です。

先進技術を通じて協力する個人と組織の集合体である政府ブロックチェーン協会(GBA)は、この種の代表的な例です。リーダーや互いのこうした洞察を歓迎し、ブロックチェーンと暗号パラメータを通じてこれらのアイデアを実行するものです。企業部門における、この種の透明性の要請は、最近ではより多くなっています。

最近では、イーロン・マスクが、国際連合世界食糧計画(WFP)でオープンソース会計システムを使用することを条件に、世界の飢餓を軽減するための60億米ドルの寄付を約束したことが話題になりました。これは、資金がどのように使われているかを正確に詳述し、イーロン・マスクからのオファーに沿う形となるのと同様に、資金の不正利用を明らかにします。この要件が高まるにつれて、政府機関内のオープンソースシステムに焦点が当たることは間違いありません。

ガバナンス・トークンとその未知なる可能性

証券取引委員会(SEC)と、Messari mainnetとの 緊張 を考えると、ガバナンスに対するオルタナティブ アプローチに関する会話はかつてないほど必要でした。 SECコミッショナーのヘスター・パース トークン・セーフハーバー提案の最新の草案はコンプライアンスへの道を開くでしょうが、規制は必死にイノベーションを追いかけています。暗号通貨市場において規制当局に監視される分野の一つが、ガバナンス・トークンです。

現在、ガバナンスソリューションを展開しているプロトコルは数多くあり、世界中に分散し、価値のあるコミュニティをオンラインでサポートする未来が示されています。例えば、Friends With Benefits は、トークンゲートのDiscordグループを介して思想家とクリエイターの間で知識共有を促進しているトークン化されたコミュニティです。この種のタイプのデジタルコミュニティは、分散型金融(DeFi)と分散型ガバナンス(DeGov)の交差点に立つ自律分散型組織 (DAO)として知られています。

例えば、PleasrDAO は、400万米ドルの 未発表のWu-Tang Clanのアルバムの権利を確保し、メディアの見出しを飾りました。昨年2021年11月、 ConstitutionDAOは、サザビーズのオークションで米国憲法の貴重なコピーを購入する目的で、ソーシャルメディアのキャンペーンを通じて4700万ドル近いEthereumを集めました。

これらが、DAOが推進する正確な取り組みであり、人々の向上のために一見手つかずの組織との戦いであることを考えると、デジタルコミュニティが協力して達成されることに、制限はありません。おそらく、近い将来、南アメリカのアマゾンの土地を購入し、保護するための目的別組織が結成されることでしょう。

このような分散型グループは、より包括的なプロジェクト戦略を展開するために自己統治し、共通の目標に向かって動員し、熟練した個人がリモートで協力することを支援することが効果的です。しかし、これらのプロトコルは、スタックのいずれかの層で集中化を特徴とするため、「分散化」の要素は誤った表現です。DAOの変革の可能性を最大化するには、E2E分散化でよりよく達成することができ、レガシーWebとWeb 3.0の両方を冗長化することができます。

クローズド・ガバナンスの有効期限

一般的に、データは一点に集中するものと理解されています。データの重要性を考えると、オープンソース技術を利用して、この現象をアルゴリズム的に緩和する必要性が高まっているのです。Web 3.0アプリケーションの大部分、特にブロックチェーンプロトコルの主要な価値提案として、良好で適切なガバナンスはこの方法で実現することができます。しかし、人類を前進させるのはE2E分散化なのです。

このオープンな手法によるガバナンスとデータの透明性は、たとえ現在実現されていないとしても、個人主義の未来にとって良い兆候であり、可能性を秘めています。慣用句にあるように、上がったものは必然的に下がるものであり、クローズドシステム普及の時代が急速に賞味期限切れに近づいていることは明らかです。世界がオープンで分散化したシステムを受け入れるようになると、レガシーな構造に対しても、元々人々を管理し、締め出すために作られた門を開けるようにという圧力が強まるに違いありません。

著者プロフィール

アレクサンダー・フィラトフ

アレクサンダー・フィラトフはTON LabsのCEOで、オープンで無料のインターネットをサポートするコミュニティ主導のブロックチェーンであるEverscale ネットワーク(旧Free TON)の開発を監督しています。2018年にTON Labsを共同設立する前は、自動車、建設機械、石油・ガス機器業界で数十億ドル規模の製造企業を立ち上げるなど、いくつかのエグゼクティブポジションを歴任しました。

Everscale DeFi Allianceが助成金への応募を募っています

Everscale Japanコミュニティ

Everscaleでは、DeFi部門のDAO「DeFi Subgovernance」のメンバーが中心となって組織されたアライアンス「DeFi Alliance」がエコシステム助成金への応募者を募集しています。

Everscale Grants

Everscale Grantsと名付けられたこの助成金は、Everscaleエコシステムの成長に貢献する有望なITプロジェクトに対して支払うことを目的に設立されました。15,000,000 EVERの助成金プールは、日本円で約5億円規模になります(2022年1月25日時点のレートに基づく)。

対象プロジェクトは、透明性のあるビジネスモデルを有してコミュニティにとって実用的である必要があり、特にDeFiやGameFi, NFT, DApps, ネットワークユーティリティ分野が歓迎されます。

参加プロジェクトが受けられるもの

助成金へ参加したプロジェクトは、金銭的な支援はもちろんのこと、Everscaleでエコシステムを先行展開するアライアンスメンバーから以下のような支援を受けることができます:

  • MVPの構築もしくは、重要な開発マイルストーンの達成に対する財務的な支援
  • 業界の専門による技術的な助言や支援
  • プロジェクトの組成とマーケット支援

参加プロジェクトの基準

助成金に参加したいプロジェクトは、ホワイトペーパーを事前に作成しておく必要があります。また、プロジェクトWebページかプレゼンテーション資料が必要になります。資料には、以下のような情報を含める必要があります:

  • 市場と競合他社の分析
  • ターゲットのプロファイル
  • 独自の価値提案
  • ソリューションアーキテクチャ
  • チームおよびパートナー/アドバイザーのプロフィール(ある場合)
  • 連絡先

プロジェクトがフリーソフトウェアではない場合、申請された助成金の規模に見合ったビジネスモデルとトークノミクスが記載されている必要があります。また、プロジェクトはオープンソースライセンス下でGitHubにスマートコントラクトを含むソースコードを公開する必要があります。また、プロジェクトの提出状況に応じて追加情報の提供を求められる場合があります。

助成金への応募

助成金への応募は、Everscale Grantsのページより申し込むことができます。

もし、本件についてEverscale Japanから何らかの支援が必要な場合、Everscale JapanのTwitterアカウントよりダイレクトメッセージをお送りください。

Everscaleのマルチシグウォレット「FidoSafe」の解説と使い方

ブロックチェーン界隈でDAOという言葉が頻繁に聞かれるようになりました。DAOも組織である以上、活動資金が必要であるという制約から逃げることができません。そのため、DAOでも有効な資金管理方法を採っておくことが、DAOの活動を継続可能にします。

Everscale Japanコミュニティ

DAOの活動において最も有効な資金管理方法が、マルチシグウォレットを利用することです。これにより、グループの数名が署名をすると出金が承認されるという仕組みを構築することができるため、人に依存する持ち逃げリスクなどを排除することが可能となります。

Everscaleでは、Ever Surf(旧TON Surf)と呼ばれるWebウォレットがあり、既にマルチシグ機能を利用することができるようになっています。しかし、署名者が変更になるとマルチシグウォレットを再度設定し直す必要があります。DAOが組織である以上、メンバーの入れ替わりを避けることはできません。そのため、このような仕様はEverscaleのDAO運営における大きな課題でした。

そして、そのためのソリューションとして、サードパーティによるFidoSafeというスマートコントラクトウォレットが用意されています。

FidoSafeの特徴

FidoSafeは、スマートコントラクトで構築されている、柔軟なマルチシグを行うことができるウォレットです。資産の秘密鍵を第三者に引き渡すことなく、分散型の仕組みで複数人による資産管理を安全に行うことができます。

FidoSafeの主な特徴は、以下の通りです:

  • 署名担当者の柔軟な変更が可能: 複数の署名担当者がすべての取引を確認しながら、組織の拡大に合わせて複数のメンバーを追加・削除することができます。
  • 既存のウォレットを使用可能: すでにEver Surf(旧TON Surf)を利用している場合、FidoSafeのために追加アカウントを作成する必要がありません(Ever Surfとは、Everscaleで最も使われているウォレットです)。
  • オープンソース: EverscaleのオープンソースWebマルチシグウォレットを利用することで、ビジネスレベルのセキュリティと安全性を手に入れることができます。
  • プライバシー: FidoSafeは利用者のデータを収集しません。

FidoSafe利用開始の流れ

FidoSafeを利用するには、WebアプリとSurf DeBotを使用してFidoSafeのウォレットを作成し、後にリンクまたはQRコードをスキャンして操作を確認します。

  1. Fidosafeを作成する:Create a FidoSafe」のページより、アプリがQRコードを生成したら、Surfアカウントを使用してスキャンします。今後、最初のユーザーとして追加され、リンクまたはQRからトランザクションを確認できるようになります。
  2. 操作を選択: WebアプリでFidosafeを使用して完了したい操作を選択します。
  3. QRコードをスキャンするかリンクをたどる: SurfアカウントからQRコードをスキャンし、動作を確認します。
  4. 確認を待つ: 複数のユーザーがいる場合は、ユーザーの確認が完了するまで待ちます。確認数が必要なしきい値に達した場合は、Webアプリから操作を完了します。

また、正式に利用する前に使い勝手を試したい人のために、テストモードが用意されています。

詳細な手順

以下の記事は、GramKitのロシア語記事「 FidoSafeWebサービスの使用手順 」を日本語意訳したものです。内容に疑問がある場合、オリジナル記事をご覧ください。

リンクより、「Create」ボタンをクリックします。

次に、DeBotにつながるページが開きます。コードをスキャンして、スマートフォンのEver SurfでDeBotを開くか、リンクからWebウォレットを開きます。

DeBotが表示されたら、注意事項をが表示されます。「Continue anyway」ボタンをクリックして、次に進みます。

コントラクトへの署名が1回求められます。「Confirm」をクリックします。この操作にはGASとしてEVERを消費します。

DeBotは、コードをデプロイするためのメッセージをコントラクトに送信することを通知します。これにGASはかかりません。「Confirm」をクリックしてから、メッセージの確認方法をもう一度選択します。

取引を確認した後、DeBotからコントラクトへのリンクが送信されます。リンクをたどります。

取引ページでは、取引の状況と契約の残高を確認できます。署名者を追加するには、「Users」タブに移動します。

「Add」ボタンをクリックして、署名者の公開鍵(Public Key)を入力します。例では、2人の新しいカストディアンを追加しています。公開鍵を入力して決定を確認すると、コードまたはリンクを介してDeBotに移動するように再度求められます。

DeBotに移動し、もう一度キーまたはSurfを使用してアクションを確認し、「Confirm」をクリックします。DeBotから、追加された署名者が表示されるサービスへのリンクが送信されます。

次に「Settings」タブに移動します。ここでは、トランザクション確認の最大数を選択できます。最大数を選択することはお勧めしませんが、過半数を設定することをお勧めします。

繰り返し、DeBotに移動して、コードまたはリンクを介して確認の数を変更します。

アクションを確認するには、キーまたはSurfを使用して、「Confirm」をクリックします。結果を確認できるように、DeBotからリンクが送信されます。

次に、トランザクションを送信します。取引ページで「送信」ボタンをクリックし、受信者のアドレスとトークン数を入力して、もう一度「送信」をクリックします。

トランザクションを確認するには、DeBotに戻り、キーをもう一度入力するか、Surfを使用してトランザクションを確認します。

次に、すべてのカ署名者がトランザクションに署名するのを待ち、トランザクションの横にある三角形のアイコン(Operationsの左から3番目)をクリックして、DeBotでアクションを再度確認する必要があります。

トランザクションは、設定した数の確認を受け取り、完了します。

おめでとうございます、あなたはFidoSafeサービスの使い方を学びました!リンクをたどり、コントラクトを作成し、管理人を追加し、マルチシグで取引を行います。

FidoSafeに関する情報

Flukerが二番目のグラント、Everscaleエコシステムに参加!

Oshikawa

この記事は「Telegram」と「Fluker as the second project that will be onboarding into the Everscale ecosystem via the Grants program! : everscale_community」の日本語訳記事になります。

:drum:ドラムロール!グラントプログラムを通じてEverscaleエコシステムに参加する2番目のプロジェクトとしてFlukerを発表できることを誇りに思います。

:video_game:Flukerはeスポーツトーナメントを開催するための自動化されたプラットフォームです。Flukerを通じて、ゲーマーは自分のスキルを収益化でき、コンテンツクリエイターは新しい種類のコンテンツを作ってアウトリーチを収益化し、スポンサーはオーバーレイ技術によってプレーヤーとコミュニケーションすることができるようになります。

:money_with_wings:Everscaleグラントプログラムの受益者として、Flukerは合計 107,000 EVER を受け取り、同社のプラットフォームを最適化し、ロードマップに記された目標を達成させるために利用します。

Flukerのロードマップは次の内容です。

:gem:Everウォレットの統合

:gem:EVERの取り込みを可能にするためのアプリケーションアップデート

:gem:CS:GOゲーム(正式名称 Counter-Strike: Global Offensive)の統合

:heavy_plus_sign:さらに、ベータテスト終了後、Overwolf AppStoreに掲載されることで、Flukerの活躍の場を広げたいと考えています。

:champagne:Flukerおめでとうございます!

DeFiで最高のコミュニティであるEverscaleにようこそ!

Cardano対応のクロスチェーンDEX「DEXADA」の紹介

Everscale Japanコミュニティ

Everscaleエコシステムにおいて、主にDeFi分野を担うBroxusより、Cardanoブロックチェーン対応のクロスチェーンDEX「DEXADA」がリリースされました。

今までBroxusは、Everscaleを使った様々なDeFiサービスをリリースしてきました。その内容は、EthereumやPolygonなどのEVM互換チェーンと資産をブリッジすることができるTON Bridge、Everscale上の資産(TIP-3規格トークン)を取引することができるTON Swapなど、多岐にわたります。しかし、これらはEVM互換チェーンの資産を扱うことが主になり、非EVM互換のチェーンには対応していませんでした。続くDEXADAでは、主にCardanoブロックチェーンを軸にした資産に対応します。

DEXADAの利用開始手順

DEXADAの使い勝手は、AMM DEXやTON Swapとほとんど変わらないため、これらに親しんでいるユーザーは迷うことなくDEXADAを利用することができるようになっています。ユーザーは、DEXADAでCardano資産の交換や流動性の提供、イールドファーミングを行うことができます。

【手順1】Cardano上の資産をEverscaleにブリッジする。

資産は、ブリッジのAdaeverを使うことにより、Cardano上の資産をEverscaleにブリッジすることができます。

Adaeverを利用するには、Everscaleのブラウザ拡張ウォレットとして「Ever Wallet」、Cardanoのブラウザ拡張ウォレットとして「Nami Wallet」が必要になります。Adaeverは分散型の仕組みで動くため、それぞれのブロックチェーンにおけるGAS(EVER, ADA)も用意します。

【手順2】DEXADAを使う。

Cardanoからブリッジした資産を使い、DEXADAで資産の交換や流動性の提供、イールドファーミングを行います。

DEXADAではEVERトークンに直接対応しているわけではありません。EVERの取引を行う場合は、EVERをラップしてWTONにする必要があります。EVERのラップ・ラップ解除には「WTON」を利用します。また、DEXADAでは、GASとしてEVERを消費します。

注意点として、DEXADAのTVLはまだそれほど高くありません。そのため、資産を交換するスリッページが高くなり、資産効率が下がる可能性があります。

DEXADAに関する情報

Evernode Platformリリース EverX(旧TON Labs)ニュース!

Oshikawa

この記事は「Evernode Platform Release. EverX (previously — TON Labs) News! | by Vlady Everscale | Feb, 2022 | Everscale (Ex- Free TON)」の日本語訳記事になります。

Vlady Everscale 2022年2月11日

ニュース#1

Everscaleがローンチされる前の2019年から、いままで開発してきたプロダクトの新しい概観をご紹介します。

これまでTONOS-SE、DApp Server、およびPublic Cloudとして知られていたプロダクトは、 Evernode Platform という1つのブランドにまとめられ、現在はこのプロダクトの一部となっています。

皆さまからのフィードバックに対応するため、ロードマップ、プロダクトの説明、プロダクトの位置付け、ドキュメントリンク、リリースノート、重要なポリシー変更、サポート終了スケジュール、フィードバック入力フォームなど、プラットフォームに関するすべての関連情報を掲載したWebサイトを作成しました。

ニュース#2

2つ目のニュースは、新しいパブリックエンドポイントのリストです。メインネットと開発用ネットにさらに2つのパブリックエンドポイントを追加し、エンドポイント名を変更しました。エンドポイントの名前は、エンドポイントが設置されているデータセンターに応じた名前が付けられています。

全リストはこちらから確認することができます:Networks Endpoints - Evernode Platform

SDK https://tonlabs.gitbook.io/ton-sdk/の最新バージョンは、net.ton.devおよびmain.ton.devのエイリアスに関連付けられた新しいエンドポイントがあります。net * .ton.devおよびmain * .ton.devの古いDNS名は、2022年5月1日まで一時的に利用可能です。(サポート終了スケジュールの詳細は、Deprecation schedule - Evernode Platform

これで、より高い負荷に耐えられ、可用性を向上させることで、より優れたサービスを提供できるようになりました。ただし、エンドポイントのメンテナンスは随時行っています。そのため、すべてのエンドポイントの可用性を保証することはできないため、アプリケーション側ではすべてのネットワークエンドポイントを使用することを忘れないでください。

ニュース#3

Notification Queue(以下、NQ)を本番環境にリリースしました。ただし、HTTP通知プロバイダーとの統合をテストするために、まだ開発用ネット上でのみリリースされています。HTTP通知プロバイダーになりたい、またはHTTP通知をサブスクライブしたい場合は、NQのドキュメントを参照してください。HTTP notifications - Evernode Platform

ニュース#4

GraphQL APIの機能終了のプロセスを開始します。直近に非推奨となるのは、get**系の集計用関数です。代わりに統計用APIを使うことができます。すべてのexplain系関数も非推奨になります。非推奨スケジュールの詳細は、 Deprecation schedule - Evernode Platform および、移行ガイドの詳細は、 Migration guides - Evernode Platform

ニュース#5

パブリックAPIのクエリ応答時間を計測しました。現時点では、75パーセンタイル(第3四分位数)の応答時間=32ミリ秒、94パーセンタイルの応答時間=100ミリ秒を提供しています。今後もこれらの成果向上に努めていきます。

詳細はこちら: Networks Endpoints - Evernode Platform

ニュース#6

私たちのことをどう思っているのか、すべて伝えられるページを追加しました :slight_smile:

プロダクトの不具合、新機能のご要望、バグ、改善提案などございましたら、こちらまでお寄せください。

Inside Broxus — 2022年の洞察

Oshikawa

この記事は「Inside Broxus — 2022 insights. Changing is never easy. For a long… | by Broxus | Broxus | Feb, 2022 | Medium」の日本語訳記事になります。

Broxus 2022年2月7日

CEOからの序文

変化することは決して簡単ではありません。長い間、Broxusは、ブリッジ、スワップ、ウォレット、ライブラリ(開発者向けライブラリ)など、エコシステムが大きく成長することに注力してきました。これらはすべて、開発者と投資家にとってEverscaleをより良い場所にするためのものです。

チームはわずか1年で当初の3倍に膨れ上がり、プロジェクト管理(特に製品管理)の複雑さも飛躍的に増しています。このような成長は、犠牲なくしてはあり得ません。後回しにできることは後回しにして、必然的にこの山に立ち向かわなければならないのです。

1月末、私たちはチームを一つの部屋に集め、Bloxusとは何か、そして来年はどうありたいかをより深く理解することにしました。2日後、私たちは優先順位と進むべき方向性について、より明確なビジョンを持って帰りました。

この記事では、これまでにない試みとして、ユーザーや投資家の皆様に対してより透明でオープンな存在となるための戦略や優先順位について、お伝えしたいと思います。

ぜひ楽しく、読んでください。

ヴラディスラフ・ポノマリョフ

Broxus CEO

Vladislav Ponomarev, CEO, Broxus

プロダクト

58。これは、私たちのチームがこの1年間に開発したプロジェクトの総数です。小さいけれど便利なTelegram botから複雑な分散システム(ブリッジやスワップなど)まで、何千人ものユーザの生活を向上させています。

58個のプロダクトを管理するのがどれほど大変か想像できますか?その必要はありませんね。

その中から2022年に最優先される11個のプロダクトを選び、最も多くのリソースとサポートを提供していきます。

さらに、開発プロセスをより透明化し、主要な機能をパブリックボードに掲載することで、私たちが今何をしているかをよりよく見えるようにする予定です。私たちにとってもチャレンジングなことなので、皆さんのフィードバックが鍵となります。

最後に、Everscaleネットワークのリブランディング(FreeTONからEverscaleへのリブランディング)と自分たちのポジショニングを反映して、プロダクトの名称を変更します。現在、候補となる名称を選定し、商標登録されていないかを確認しているところです。

ブリッジ

王は王であることに変わりありません。ブリッジは当社の最優先事項であり主力製品ですが、今後はセキュリティや利便性のさらなる向上、リレイヤーの追加、機能強化に注力していきます。

ここでは、ブリッジに機能搭載されるものを一足先にご紹介します。

  • 新バージョンのTIP-3トークンへの対応
  • 新しいチェーン(最初にAvalanche、次にTRON、Solana)への対応
  • 流動性提供の呼びかけ
  • オンチェーンでの評価
  • クロスチェーン・オラクル
  • セキュリティのアップグレード
  • トークン上場の促進
  • NFT ブリッジ

さらに、非可視化ブリッジ技術を使用しているプロジェクトのサポートにも力を入れ、dAppsを強化し、Everscaleに多くの流動性とユーザをもたらしていきます。ハッカソン、グラント、コンサルティングなどが含まれます。

スワップ

最初の質問にお答えしましょう:はい、スワップは独自のトークンとDAOを持つ予定です。我々は、トークノミクスを準備中で、準備が整い次第、追加情報を公開する予定です。

機能面では、他のDEXのベストユースケースを注意深くモニターしており、以下のように実装したいと考えています。

  • ステーブルコイン プールで、よりフラットなカーブでスリッページを最小限に抑制
  • カスタムプール手数料の設定
  • クロスチェーンでの交換
  • 完全な機能を持つDAO
  • P2P 取引所
  • 信用取引

ウォレット

多くの側面を持つ1つのウォレットであるEVER Walletは、2022年に多くのアップデートを受ける予定です。では、何がないのかから始めましょう(もう何度もこの答えにうんざりしていると思いますが)。

  • Debot。ウォレットをブロックチェーンブラウザにすることを目指しているわけではないので、私たちの注力分野では全くありません。
  • 他のネットワーク(例:EVM)をサポートします。このアイデアは合理的でわかりやすいように見えますが、まったく新しいウォレットをゼロから作るのと同じくらい複雑です。EVER Walletでできることは、もっとたくさんあると信じています。

その代わり、重点的に取り組みたいことは、

  • さらなるUI/UXの向上
  • 機関投資家にとって重要なLedgerへの対応の追加
  • Nekotonの開発者向けインターフェースやバインディングの改善
  • NFT対応の追加
  • EVERを購入するためのシンプルな方法の提供
  • 複数のトークンに対応

スキャン

あなたが愛用しているEverscaleブラウザは、2022年には、特にUX/UIの面で、もっともっと良くなります。

  • コントラクト・インタラクション・ツール
  • バージョンアップしたコントラクト認証
  • DeNS
  • NFTビューワ
  • 検索可能なラベル、タグ
  • コールチェーン
  • チャート
  • コントラクトデバッガー
  • その他にもいろいろあります

もう期待できそうでしょう?でも、これに加えて、エクスプローラーは新しい派手なデザインになります。

ウォレット API

EverscaleのウォレットAPIは当初、ネットワークと対話するための高速で信頼性の高い方法を必要とする取引所のために設計されました。現在では、多くの異なるサービスで直接または間接的に使用されています。

しかし、ブロックチェーンの発展に対応するため、以下の機能を追加していく予定です。

  • 新しいトークン規格への対応(移行サポートを含む)
  • コントラクトコール
  • マルチシグトランザクションと、対応する転送のためのオフライン署名
  • NFTとの連携方法

クロスチェーンの拡大

世の中にはパフォーマンスの低いブロックチェーンがたくさんありますが、私たちはそのエコシステムの強力なチームと持続可能なパートナーシップを築き、Everscaleにユーザと流動性をもたらすことを目指しています。

これは、DEXADA(Broxusが技術パートナーおよびアドバイザーを務めるOccam.fiとの共同プロジェクト)から始まり、他のいくつかのネットワークでも継続される予定です。

プール

DePoolは、Everscaleネットワークのユニークなキラー機能でありながら、単純なものではありません。機関投資家が安心してDePoolを詳細に分析できるように、私たちは「Ever Pools」を構築しました。

今後、dElectors(DePoolとエレクターコントラクトを組み合わせたもの)というコンセプトのもと、具体的な改善を行っていきます。

  • dElectors対応
  • DePoolのコレクション
  • スマート投資
  • ブーストステーキング

コーポレートサイト

broxus.comは、小さいながらも私たちのエコシステムの重要な一部であり、全プロダクトに関する重要な情報ハブとなるよう、また私たちのチームとの主要な接点となるよう、いくつか改善が行われます。

  • ドキュメントハブ
  • ブログ
  • 法務・コンプライアンス情報
  • より良いFAQ
  • リクルート情報
  • 新しいサポートツール

新領域

既にある製品以外にも、Bloxusは新たな有望分野への展開を積極的に進めていきます。

  • GameFiインデックス:このインデックス商品により、プロの投資家がGameFi市場に迅速に参入し、この分野で最も人気のあるプロジェクトの中から最適なものを選ぶことができるようになります。
  • メタバース:全く新しい世界が目の前に誕生している今、Broxusはその世界に飛び込み、Everscaleのための場所を確保することに興奮しています。すでにいくつかの小さなプロジェクトが進行中であり、それらを使って一連の実験を行っていく予定です。
  • Everscale技術をベースにした企業向けブロックチェーン:私たちは、これまでで最も進んだテクノロジーを使って、大きな機関の個別ニーズをカバーすることを目指しています。Everscaleは、このようなブロックチェーンとの橋渡しにより、強力な流動性流入の恩恵を受ける可能性があります。

ブランディングとコミュニケーション

はい、わかっています。Bloxusのマーケティングが最悪なのは分かっています。

2022年は「声を大にする年」となり、コミュニケーションレベルを抜本的に向上させ、より透明でアクセスしやすくなることを目指しています。

新しいコミュニケーション戦略により、私たちが取り組んでいること、リリース情報、頭の中にあるアイデアなどについて、さまざまなチャンネルを通じて皆様にお知らせすることを目指します。

  • 開発状況を把握するためのパブリックタスクボード
  • 疑問点を払拭するための定期的なAMAセッション
  • 主要な暗号通貨関連メディアにおける専門的なSMMチャンネル
  • 一般的なFAQからプロ向けのビデオまで、様々な形式の製品チュートリアル
  • チームメンバーの個人的なTwitterアカウントから、市場イベントに対する彼らの立場や、カーテンの裏側をtweet
  • デジタルメディアへの配信を強化し、より多くの人々へのプロダクト周知
  • 重要なイベントへの参加や自社主催のイベント(ミートアップ、ハッカソンなど)の開催
  • サポート体制の強化

ちなみに、この記事は透明性を高めるための最初のステップです😉。

もう一つ重要なお知らせは、新しいアイデンティティーの作成です。それは、2022年Q1の終わりまでに完成させる予定です。新しいロゴ、フォント、色など、Broxus独自のグラフィック言語を採用し、私たちのビジョンとポジショニングをよりよく反映させる予定です。

この変更は、DeFiプロジェクトのネーミングにも影響します。TONという名前はもう使えませんので、新しい名前をいくつか選び、現在使用可能かどうかをチェックしているところです。

チーム・企業体制

Broxusがどのように運営され、これほどの成果を上げているのか、ご存知の方は少ないのではないでしょうか。しかし、レシピは単純で、プロフェッショナルな人たちだけと仕事をし、エキサイティングでチャレンジングな仕事を与えるのです。

Broxusのメンバーは、徹底したフィルタリングによって選ばれており、だからこそ、責任感の強い自立したリーダーが多いのです。

コワーキングスペースでミーティングをすることもありますが、往復の時間を無駄にしないためにも、リモートワークが中心です。このようなアプローチにより、チームメンバーは働く場所を選ぶことができるのです。Broxusは、ロシア、セルビア、トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)、チェコ、グルジアに拠点を置いており、私たちは冗談で「真の分散型組織」と呼んでいます。

しかし、2022年にはさらに前進し、チームメンバー、友人、パートナーが集い、働き、コミュニケーションできる快適なコワーキングエリアを数カ国で展開する予定です。

最後になりましたが、ビジネス運営に対する新しいアプローチを反映し、現在および将来の投資家に対してより透明性の高いものとするために、法的構造を改善しています。

リクルート

大ニュース:絶賛採用中です!2月末までに、私たちの飛躍的な成長を維持するために、複数の採用募集を出す予定です。